【難聴の程度を調べるには】
聞こえづらさを感じたら、まず耳鼻咽喉科にて診察を受け、「聴力検査」を受けてみましょう。
耳鼻咽喉科では、耳の異常を調べるために、まず「聴力検査(標準純音聴力検査(測定))」を行います。
聴力検査の中では最も基本的かつ重要な検査で、主な目的は2つです。
一つは聞こえの程度が正常か異常か、異常とすればどの程度聞こえが悪くなっているかということを検査します。
もう一つは、聞こえの悪さが、大体耳のどの部位の異常によるものかを判断することです。
検査方法は、ヘッドフォンをつけて、様々な音を聞いて測定するという簡単なものです。
また、言葉の聞き取りを検査する「語音聴力検査」など、様々な音量や音域、音質まで細かく調べます。
医師の診察やさまざま検査によって、難聴の原因や現在の難聴の程度を知ることが出来ます。
詳細な検査を経て、最終的に現在の耳の状態を診断・判定されます。
【難聴の程度とは】
難聴には大きく分けて2つの種類があり、
治療が可能のものと医学的な治療による聴力の回復が見込めないものがあります。
・伝音性難聴-中耳炎などの耳の炎症や鼓膜の損傷等から起きる難聴。医学的治療で治癒の可能性がある。
・感音性難聴-加齢による聴力の低下や長時間騒音が原因で、内耳や聴神経等の耳の感音器の障害がおこる難聴。
一般的に医学的な治療による聴力の改善は困難
聴力の低下の度合によって難聴のレベルが分かれますが、
難聴の程度は聞こえる音の大きさを目安にレベル分けされています。
音の大きさはデシベル(dB)で表わされます。
・軽度難聴 [聴力レベル30~50dB]-小さい声での会話が聞き取りにくかったり、聞き間違いが多くなる。
・中度難聴 [聴力レベル50~70dB]-会話やテレビの音が大きくないと聞こえづらい。
・高度難聴 [聴力レベル 70~90dB]-うまくコミュニケーションが取れず、日常生活に不便を感じるようになる。
・重度難聴 [聴力レベル 90dB以上]-日常の音を聴き逃すレベルで、生活にかなり支障をきたす。
補聴器メーカー各社は、様々な難聴の程度や生活スタイル、価格を取り揃えてあるので、
取り扱い販売店などで自分の納得できる商品を選ぶことができます。
まず、自分の耳の状態を知ることから始めるのが一番ではないでしょうか。
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