テレビは5年、冷蔵庫は6年という耐用年数があるように補聴器にも耐用年数が存在します。
補聴器のこの年数は障害者自立支援法という法律で、補聴器購入の補助を受ける時、障害者手帳の更新年数が5年なことから定められたといわれております。
また5年が経つと使用者自体の聴力も変わってきたり、機械自体も使用頻度や手入れの仕方によっては壊れやすくなってくるため、様々な角度から考えられた結果5年と定められたようです。
しかし耐用年数が5年であるからといっても5年以上、あるいは10年以上使用しているという人も中には大勢おり、丁寧にやさしく使用すればするほど長持ちします。
補聴器のことを知らない人が勘違いしやすいのは、補聴器は価格が手をだし難い程高額な物であるイメージなため耐用年数などはなく入れ歯と同様、ずっと使えるものだろうということです。
確かに値段としては入れ歯を作るのと同じ位かかるわけですから、ずっと使えると思われてもおかしくはありませんが、入れ歯と違う部分は補聴器は精密機械であることで、精密機械はいつかは壊れてしまうということです。また耳の内部は湿気がこもってしまいがちなため、湿気に弱い精密機械である補聴器はあっという間に寿命が来やすいと言ってもおかしくありません。
長く保つためには定期的な検査やメンテナンス、使わない時は乾燥ケースに入れておくなどしながら取り扱う必要があります。
またある会社のメンテナンス回数のデータなどからわかったこととしては、補聴器のタイプによっても違い、耳穴型補聴器は65%、耳かけ型は50%の確率で故障してしまうことが推定できます。
このような理由も考慮した上で補聴器の購入は慎重に行う必要があります。
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